【完】私が恋したプリンス*


「那姫、無理しなくて良いからね?」



そんな私達の会話に淳平先輩が入ってきた。



「あっ、はい」



思わずあの光景が脳裏を過ぎり、変に目を逸らしてしまった。



変に思われたかな…



淳平先輩はいつも通りで、返って心に引っかかる。

逸らした視線をこっそり淳平先輩に向けてみた。



パチン──



すると思いっきり目が合った。



「ん?」



「なんでもないです!」

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