レインボウ☆アイズ
祐子さんに相談しても、心配しすぎだと言われることはわかっている。
だから言いたくなかったけど、俺は素直だから言ってしまった。
「心配しすぎよー。咲葉ちゃんは立派な大人なんだからー。」
案の定、俺の心配は笑い飛ばされてしまった。
昼休みになると、和成がやってきた。
そして、俺の暗い顔を見て言った。
「敦哉君…また咲葉さんと何かあった?」
『浮き沈み激しい…』
和成は笑っているが、呆れているように見える。
無駄にかっこつけるのはやめて、聞いてもらっちゃおうと思った。
「今日、咲葉さんの送別会なんだけど、帰りが遅いんだって。…心配でさ。」
「そうなんだ。迎えに行けばいいじゃん。」
和成が意外なことをサラッと言った。
「え?いいの?有りなの?うざがられないかな?」
俺が詰め寄ると
『相変わらず必死だな…』
心の声が聞こえて、和成は笑って言った。
「有りだと思うよ。恵美が夜バイトしてた時、俺も迎えに行ったことある。」
「へえ…。そうなんだ…。」
「うざいか、本人に聞いてみようか。」
そう言って和成は廊下に向かう。
ついていくと
「恵美…夜遅く帰るとき、彼氏が迎えに来てくれるのってイヤ?」
和成は、廊下で待っていた恵美ちゃんに聞いた。
「なに、突然…。全然イヤじゃないよ。嬉しいけど。」
怪訝な顔で恵美ちゃんが答える。
…嬉しいんだ…。
「でも、咲葉さんは来なくていいって言ったんだ。
一人で来る俺のほうが心配だって。」
俺が言うと、恵美ちゃんと目が合って
『おぼっちゃんだもんねー』
心の声が聞こえた。
恵美ちゃんにも、そう思われてたのか…。
なんとなく沈んでいると和成が言った。
「敦哉君と同じくらい、咲葉さんも心配してるんだよ。」
『嫌な声を聞いちゃうかもしれないしね』
そっか…。確かに咲葉さんは、いつもさりげなく気づかってくれる。
嫌な声が聞こえたら教えてねって言ってくれるから、なんだか気持ちが軽いんだ。
「ありがとう、和成。…ごめんね、時間取らせて。」
恵美ちゃんにもそう言って、俺は保健室に向かった。
だから言いたくなかったけど、俺は素直だから言ってしまった。
「心配しすぎよー。咲葉ちゃんは立派な大人なんだからー。」
案の定、俺の心配は笑い飛ばされてしまった。
昼休みになると、和成がやってきた。
そして、俺の暗い顔を見て言った。
「敦哉君…また咲葉さんと何かあった?」
『浮き沈み激しい…』
和成は笑っているが、呆れているように見える。
無駄にかっこつけるのはやめて、聞いてもらっちゃおうと思った。
「今日、咲葉さんの送別会なんだけど、帰りが遅いんだって。…心配でさ。」
「そうなんだ。迎えに行けばいいじゃん。」
和成が意外なことをサラッと言った。
「え?いいの?有りなの?うざがられないかな?」
俺が詰め寄ると
『相変わらず必死だな…』
心の声が聞こえて、和成は笑って言った。
「有りだと思うよ。恵美が夜バイトしてた時、俺も迎えに行ったことある。」
「へえ…。そうなんだ…。」
「うざいか、本人に聞いてみようか。」
そう言って和成は廊下に向かう。
ついていくと
「恵美…夜遅く帰るとき、彼氏が迎えに来てくれるのってイヤ?」
和成は、廊下で待っていた恵美ちゃんに聞いた。
「なに、突然…。全然イヤじゃないよ。嬉しいけど。」
怪訝な顔で恵美ちゃんが答える。
…嬉しいんだ…。
「でも、咲葉さんは来なくていいって言ったんだ。
一人で来る俺のほうが心配だって。」
俺が言うと、恵美ちゃんと目が合って
『おぼっちゃんだもんねー』
心の声が聞こえた。
恵美ちゃんにも、そう思われてたのか…。
なんとなく沈んでいると和成が言った。
「敦哉君と同じくらい、咲葉さんも心配してるんだよ。」
『嫌な声を聞いちゃうかもしれないしね』
そっか…。確かに咲葉さんは、いつもさりげなく気づかってくれる。
嫌な声が聞こえたら教えてねって言ってくれるから、なんだか気持ちが軽いんだ。
「ありがとう、和成。…ごめんね、時間取らせて。」
恵美ちゃんにもそう言って、俺は保健室に向かった。