失恋ゲーム。

「よっしゃー。

俺は、瑠樹!結愛?だよな!

いっぱい楽しいことしよーぜ!」

派手な、金髪が瑠樹(るき)。

金髪が、光に当たってキラキラ輝く。

なんで、名字を言ってないのかわからないけど。

聞かない。

────否、聞けない。

「……じゃあ、ミラ。よろしく。」

「ん?俺かよー。

俺は、三良坂 昴。よろしくー。」

三良坂 昴(みらさか すばる)。

ゆるーく、だけど私の目を見て喋ったミラ。

三良坂、だからミラなのかな……?

「今回の“失恋ゲーム”の男子プレイヤーは、追加しなきゃこの6人だよ。」

そう言ってまた笑う斗真くん。

斗真くんは、よく笑うなぁ。

でも。

「失恋ゲームってなんですか。」

───前から言われている、そのゲームに疑問を持った。

「あぁ、ごめんね。」

そう言って、先程とは違って切なそうに笑った。

「失恋ゲームってのはね、主人公プレイヤーが愛される為に作られたゲームだよ。」




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