失恋ゲーム。
「選ばれたプレイヤーは、そのプレイヤー達だけで恋愛をすること。
もし、好きになったり付き合ったりするとそこでプレーを中止してもらう。
これは、付け足しなんだけどプレーを中止した場合、退学。」
「以上のことを踏まえて恋愛するなら、何をしてもいい。
…これが、ルールだよ。」
そう言って、目を閉じた斗真くん。
「ねぇ、なんでこのゲームをするの?」
「……俺ら、姉貴、兄貴の為に決まってんじゃーん。」
私は、皆を見つめて聞く。
すると、答えたのは意外にもミラ君だった。
「“俺ら”…?」
「うん、俺たちは幼馴染みでね。
最初の参加者は、皆俺らの兄さん姉さんだよ。」
そう、眉を下げて笑う斗真くん。
幼馴、染み…。
「……だからさ、このゲームを楽しい最低なゲームにしたいんだ。」
だから、千夏くんは最悪で最高のゲームって言ってたんだ……。
「あ、そういえば。
女プレイヤーを紹介してなかったね。
でてきて、いいよー!」
普通の声より少し大きめで声を出した斗真くん。
すると、奥にあったドアが開き2人の女の子がでてきた。