失恋ゲーム。
「ごめんね、待たせちゃって。」
目の前には、正反対。
そういっても過言じゃない二人の女の子。
「別に。」
そうぶっきらぼうに言った女の子は、明るい茶色の髪の毛。
スカートは、超超ミニでパンツ見えそう……。
ピアスとか、いっぱいしていてキラキラ光っている。
まぁそれは、ナチとかもなんだけど……。
「あ、大丈夫です……。」
そうオドオドしながら言った女の子は、黒髪におさげの女の子。
眼鏡をかけていて、スカートは膝位。
言っちゃ失礼だが、隣の女の子に負けて地味に見えてしまう。
「結愛ちゃん、こちらが女プレイヤーに選ばれた2人だよ。
……二人とも、自己紹介お願いできる?」
遠慮気味に、二人に言った斗真くん。
「……中山宇美。」
派手な女の子が中山 宇美*なかまや うみ*ちゃん。
「え、あっ、と!棚定千奈美です……。」
オドオドした女の子が、棚定 千奈美*たなさだ ちなみ*ちゃん。
二人とも、自己紹介をしてくれたから私もしようと口を開く。
……が。
先に、宇美ちゃんが口を開いた。
「言っとくけど、あんたなんかと仲良くする気なんか、これっぽっちもないから。」
そう言って、私を睨んできた。
「え…。」
「うちら、あんたの為に用意されたんでしょ?
それって、あんたのおもちゃみたいなもんじゃん。
私はそんなの真っ平ごめんだから。」
そういって、茶色の髪をなびかせるとこの部屋のドアを乱暴にして出ていった。
「え、っと…すみません、失礼します…。」
千奈美ちゃんも、顔を伏せて出ていってしまった。
それは、宇美ちゃんと同じ意見ということだろうか。