失恋ゲーム。
ステージ*1ー2*
自分を捨てる覚悟。
──あぁ、やっぱり嫌だ。
「おはよう。」
学校に来ると、宇美ちゃんに会った。挨拶をするがフイッと顔を背けられた。
む、ムカつく…!
宇美ちゃんの行動にカチンときた私。
「宇、美、ちゃ、ん!おはよう!」
わざとらしく、声をあげ宇美ちゃんの名前を出す。ピクリと反応した宇美ちゃん。
「なんなの!?ウザい!」
キッと睨み付けられる。メイクがあって余計に迫力がある。
「はぁ!?こっちは、挨拶してるだけじゃん!
挨拶されたら、挨拶するのが礼儀でしょ!」
「それは、あんたの礼儀で常識でしょ!
あんたの礼儀を私に押し付けないで!」
そう言ってスタスタと歩いていった宇美ちゃん。
「あ…。」
だけど、私は宇美ちゃんを追いかけられなかった。