失恋ゲーム。

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「……あんな派手に呼び出して……何のよう?」

生徒会室に紅茶の匂いが充満する。今は、さっき始まったばかりの一時間目の授業中。このゲームに参加している場合、テストが良ければサボっても減点されないらしい。

宇美ちゃんは、眉間にシワを寄せ怒った表情をして千奈美ちゃんは顔を伏せている。

派手な呼び出し、とは。放送で呼び出したこと。教室に行っても二人とも居なかったら放送室を使わせてもらった。

「あのね、話があるの。」

大事な、大事な話。私は八尋を見た。八尋は目を閉じ立ち上がると他の皆も立ち上がり、生徒会室の別の部屋に行った。

「なんの話?あの人らをあっちにやるってことは大事な話よね?」

「うん。そう。」

流石、宇美ちゃん。凄く鋭い。

「……あのね、私。昨日と斗真から聞いたことで宇美ちゃんと千奈美ちゃんを理解しようとしたの。」

すると、千奈美ちゃんはバッと顔を上げた。

「私なりに、二人の良いところ分かったかもしれない。」

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