失恋ゲーム。
「わ、たし……女の子が……怖いの……。」
「え、?」
突然の千奈美ちゃんの発言。この話をしてくれるってことは少しは気を許してくれたのかな。
「男の子も、前は怖かったんだけど少しましになって……。
だけど、女の子はまだっ、怖いの……。私、結愛ちゃんのこと、拒否、しちゃうかもしれないって考えちゃって……。」
声が震えている。あぁ、そうだったんだ。
「千奈美ちゃん、宇美ちゃん、ごめんねっ。」
今更だけど、考えたら自分が憎くてしかたがない。だから嫌い。
「え?」
「私……、二人に何かあるとか、そういうの全然考えてなくて……っ、初めて会った時、感じ悪いとか、思っちゃったの……。
今思うと、そんな自分が許せない。ごめんなさい……。」
私は、二人に頭を下げる。自分がどれだけ人のことを考えてないのか、こういう場面で凄く分かってしまう。
「否、私も悪かったって思ってる。あんな酷いこと言っちゃったし。ごめん。」
「わ、私もっ!何も言えなくてごめんなさい……っ。今は結愛ちゃんと仲良くしたいと、思ってる!」