失恋ゲーム。

**

*千夏side*

「ねぇ、」

結愛に、この部屋に入れられた僕たち。凄く、暇。

「ん?」

皆、いつも通りに過ごしてるんだけど静かでなんだか落ち着かない。

「なんで、結愛はあれだけあの二人と仲良くなりたいだろうね。」

「そりゃー、結愛があんな性格だからだろ!」

瑠樹は、まるで昔から結愛を知っていたかのような口振りをする。

「ふぅん……。」

「何?結愛ちゃんのこと気になるの?」

「んー……まぁね。」

わざと、曖昧に答える。窓の外を見た。今日の空は真っ青だ。

「ふふ、千夏らしいね。だけど、手を出しちゃいけないよ。」

「分かってるよ。」

それくらい。僕だってそこまで馬鹿じゃない。

携帯の着信音が鳴る。この着信音は……。

「僕だ。ここで、でていい?」

場所、代えれないしね。

「うん、大丈夫だよ。」

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