失恋ゲーム。
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*千夏side*
「ねぇ、」
結愛に、この部屋に入れられた僕たち。凄く、暇。
「ん?」
皆、いつも通りに過ごしてるんだけど静かでなんだか落ち着かない。
「なんで、結愛はあれだけあの二人と仲良くなりたいだろうね。」
「そりゃー、結愛があんな性格だからだろ!」
瑠樹は、まるで昔から結愛を知っていたかのような口振りをする。
「ふぅん……。」
「何?結愛ちゃんのこと気になるの?」
「んー……まぁね。」
わざと、曖昧に答える。窓の外を見た。今日の空は真っ青だ。
「ふふ、千夏らしいね。だけど、手を出しちゃいけないよ。」
「分かってるよ。」
それくらい。僕だってそこまで馬鹿じゃない。
携帯の着信音が鳴る。この着信音は……。
「僕だ。ここで、でていい?」
場所、代えれないしね。
「うん、大丈夫だよ。」