失恋ゲーム。

「あれ、もしかして僕らのことしらないの?」

可愛らしい顔なのに、馬鹿にしたような言い方をする子。

それに、ムッとしてしまう。

「千夏、挑発するな。」

「はいはーい。」

八尋に、注意されたのは千夏という子らしい。

可愛い容姿に似合った名前だなぁ……。

「悪い、言ってなかったな。

俺は、湯内八尋だ。」

黒髪の人は、湯内 八尋(ゆない やひろ)。

切れ長の目が特徴かな……。

そう思っていると、ジュースが運ばれてきた。

「オレンジって、聞いてなかったけど……大丈夫だったかな?」

心配そうに聞く雰囲気の優しい人。

「あ、はい。」

「そっか、良かった。じゃあ、俺の自己紹介するね。

俺は、欄崎斗真。よろしくね。」

眼鏡の優しそうな人が、欄崎 斗真(らんざき とうま)。

「じゃあ次、ナチね。」

そういうと、ナチはコクリと頷いた。

「……玉名知念。」

一言。

お前とは、関わりたくないとでも言うような雰囲気。

茶金髪は、玉名 知念(たまな ちねん)。

あぁ、玉名の“な”と知念の“ち”を取ってナチなんだ。


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