彼と私の距離
保健室を出たあと、ちょっと寄り道気分で悠斗の教室の前を通った。


本当に軽い、軽い気持ちだった。


ただ悠斗の顔が見たかっただけ。悠斗いるかなーって思って。


それなのに。


今日は本当についてない。


悠斗のクラスは自習だった。


悠斗のクラスは特進クラスで自習でもみんな遊ばず席について勉強している。


その中で机をくっつけて、仲良く勉強している２人。


悠斗と、学年トップの小松さんだ。


悠斗と同じように綺麗な肩までの黒髪。


私と違って化粧してなくてもきれいな顔立ち。


正直お似合いだった。



お気に入りの明るい髪色
毎日しっかり化粧する私。


「……全然釣り合ってない。」


あぁ、そっか。そうなんだ。


今朝、悠斗が言った言葉の意味がわかった気がした。


『学校で彼女とか言うな。』


私のことが恥ずかしいんだ。
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