彼と私の距離
「ありがとうございましたー。」

美容院を出るといつもは、清々しい気分なのに今日はなんだか複雑な気分だ。


久しぶりの黒髪は、なんだかとても違和感があった。
私が私じゃないような。


「でも、悠斗の為だもん。」


たかが髪色を変えただけ。


それなのに、なんだかとても悲しかった。


ありのまま、私の好きな私を、悠斗は受け入れてくれないんだろうか。




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