彼と私の距離
次の日。
朝早く起きて悠斗と私のお弁当を作る。
悠斗が好きな玉子焼など、悠斗の好きなものばかり詰め込んでみた。
我ながら上手くできた。
一生懸命作った。
悠斗、喜んでくれるかな?
そう思いながら玄関を出ると、いつもは私より先に行く悠斗がドアの前に立っていた。
「悠斗!おはよっ!待っててくれたの?」
「…お前昨日休んだろ。もぅ大丈夫なわけ?」
「うんっ!もう大丈夫!」
「あっそ。」
そう言うと悠斗は、長い足でスタスタと歩き出す。
その後ろを小走りでついていく。
ん?
あれ?
「ってゆーか!悠斗!!私、髪黒くしたんだけど!」
悠斗はちらっと見ると
ふーん。
と興味なさげにしてまた歩きだした。
なんだよっ!!悠斗の為に黒くしたんじゃん!!
なんか、ないわけ!?
可愛い、とか。いいじゃん!とか。可愛いとか。
私は、胸がキュッとした。
悲しかった。
今日も学校へ行く電車は満員でさらに私を最悪な気分にさせた。
「はぁー。」
と深くため息をつくと
「大丈夫か?」
といって悠斗が私を壁側に引っ張り、自分の手を他の乗客から守るようにして壁についた。
「……無理すんなよ。」
誰にも聞こえない。私だけに聞こえるように、悠斗は耳元で囁く。
さっきまでの悲しい気持ちは消えて今はもぅ、ドキドキして倒れそうだ。
いつもこうやって私を守ってくれる。
やっぱり私は、悠斗が好きだ。
朝早く起きて悠斗と私のお弁当を作る。
悠斗が好きな玉子焼など、悠斗の好きなものばかり詰め込んでみた。
我ながら上手くできた。
一生懸命作った。
悠斗、喜んでくれるかな?
そう思いながら玄関を出ると、いつもは私より先に行く悠斗がドアの前に立っていた。
「悠斗!おはよっ!待っててくれたの?」
「…お前昨日休んだろ。もぅ大丈夫なわけ?」
「うんっ!もう大丈夫!」
「あっそ。」
そう言うと悠斗は、長い足でスタスタと歩き出す。
その後ろを小走りでついていく。
ん?
あれ?
「ってゆーか!悠斗!!私、髪黒くしたんだけど!」
悠斗はちらっと見ると
ふーん。
と興味なさげにしてまた歩きだした。
なんだよっ!!悠斗の為に黒くしたんじゃん!!
なんか、ないわけ!?
可愛い、とか。いいじゃん!とか。可愛いとか。
私は、胸がキュッとした。
悲しかった。
今日も学校へ行く電車は満員でさらに私を最悪な気分にさせた。
「はぁー。」
と深くため息をつくと
「大丈夫か?」
といって悠斗が私を壁側に引っ張り、自分の手を他の乗客から守るようにして壁についた。
「……無理すんなよ。」
誰にも聞こえない。私だけに聞こえるように、悠斗は耳元で囁く。
さっきまでの悲しい気持ちは消えて今はもぅ、ドキドキして倒れそうだ。
いつもこうやって私を守ってくれる。
やっぱり私は、悠斗が好きだ。