忘れない物語
「あっ私は五十凄ちひろです」
「うん、知ってる。先生に教えてもら
った」
ですよね~。
それにしても、黒岩先輩って
カッコいいな~。
金色がかった髪に蒼く光る瞳
座っているだけでも画になっている。
それに対して私ときたら、
何の特徴もない女子である。
でも、…あんなにカッコいいのに
どうして学校で騒がれないんだろう…
そんなことを考えていたら、
私の携帯が鳴った。
ほっちやんからの電話だった。