真のキズナ-honto no kizuna-
偽りの絆
私は、田中春。
市立N中学校の2年生。
…って言う訳だから、今日もいつも通りに中学校の校門前まで行くと、私が所属している仲良しグループが、固まっているのを見つけたから、近寄って「おはよ~」と挨拶すると、相手からも「おは~」と返って来た。
私の所属する女子グループは、クラスの中でも目立つ方で、一言で言うと
…“派手”。
グループ内の女子達は、元気な子とか、派手で華やかな子が多いんだけど、私は、全然そんな性格じゃなくて…
むしろ、地味で内気な性格。
そんな私に、声を掛けて手を差し伸べてくれたのが、この女子グループの中の1人だったんだ。
今じゃ、私の大切な友達たち。