真のキズナ-honto no kizuna-
私は、2年に進級した時から今まで、あのグループでずっと過ごして来た。
皆で一緒に寄り道したり、くだらない話で笑い合ったり…。
だから、突き放すのだって、やっぱり抵抗があった。
でも……今の私は、深友の方が、大事だから。
深友を優先して取った行動だった。
「神田さん…」
「え?」
「今まで、ごめんね……。
私、意気地なしで...」
本当に、情けなかったと思う。
ちっぽけで、臆病で…。
なのに、神田さんは、私を笑顔を向けていた。
神田さんは…私の事、許せるの?
舞華に協力もしたのに…。
「私…田中さんの事、怒って、ないよ。
むしろ、すっごく感謝してる。
勇気を出してくれて、ありがとう」