真のキズナ-honto no kizuna-
そして、その日の放課後。
私はいつものように舞華に呼び出され、空き教室へとやって来た。
ここはだいぶ前から使われていないそうで、人気がなく、ひっそりとしている。
空き教室に入ると、舞華率いる女子グループが待ち構えていた。
かつては私もこの中の1人で、つい最近まで、仲良くやっていたのに…。
偽りの友情は、本当に脆い。
「…春、昨日のあれで、許されたと思うなよ?」
舞華がニヤリと笑い、私の腕を掴むと、そのまま床に突き飛ばした。
“元”友達の彩や沙羅、真希が容赦なく私の体を傷付ける。
最終的に、古びた掃除用具入れの扉を開け、中に無理矢理入れられると、そのままバタンと扉が閉められた。