真のキズナ-honto no kizuna-
グループで喋りながら、1組の教室の中に入る。
それで、普通に授業を受け、休み時間にはグループで固まって話し、笑い合った。
ここまでは、ごく普通の女子の日常に見えるだろう。
…でも。
放課後。
「春、そろそろ行くよ~」
帰り支度をしている私に、グループの中心である、舞華がニコニコしながら声を掛けて来た。
私はコクリと頷く。
…頷くしか、出来ない。
…そして、舞華の後ろにグループの皆が付いて行く。
…やって来たのは、体育館だった。
…今日はここでやるのか。
何をやるのかは、もうすぐわかる。
勿論、体育をする訳ではない。