フルート吹きの魔法使い
思わず抱きしめたくなるるりだったが、そこはなんとか我慢する。

「う、うん。話相手になってくれると嬉しいな。私に絡んでくる人達がちょっとアレだから。・・よろしくね、ククル」

「は、はい!こんな僕で良かったら喜んで!よろしくお願いします!!」


こんな少年にすがるのも申し訳ないんだけれど・・・。

と思うるりだったが。
今のるりには、少しでも心のより所になる人が必要だった。

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