フルート吹きの魔法使い
そんな光景を、面白くないと思う男がここに3人。
「・・・なぜ、こうなるんだ」
フランは前に組んだ手に額を乗せ、落ち込んでいる。
「なんてこった。一番のライバルはククルかよ」
ガリエルは壁に手をついて、落ち込んでいる。
「まいりましたね。ククル相手では易々と行動ができません」
グレイは椅子に座り、金平糖を食べながら落ち込んでいる。(どうやら貰ったらしい)
結局るりの屈託のない笑顔を常に出してくれるのは、この3人の中の誰かではなく。
一人の少年であったこと。
その結果に3人はショックを受けたのは言うまでもない。