フルート吹きの魔法使い
「・・・こりゃ驚いた。お前さん、そのフルートやらを吹くと魔法が使えるんだね」
「え・・・?まさか・・・。そんなまさか」
るりは全く信じられない。
こんな事が現実に起こるなんて。
「・・・気に入ったよ、ルリ。どこから来たとかもうそんなのは関係ない。お前さんは今日からわしの弟子として、この家に住むといい。他にもどんな魔法が使えるのか楽しみだ。他にも見せとくれ」
満面の笑みでるりを見る。
行く先もない。
ここに住んでいいというなら、甘えるしかないだろう。
るりは戸惑いながらも「はい・・」と返事をした。
ここは天国でもなく地獄でもなく、全く知らない世界。
これから私はどうなってしまうんだろうか・・・。
かくしてるりはこの世界での奇妙な生活が始まったのである。
てか、なんでハムエッグ・・・・?