フルート吹きの魔法使い
ちょっとした変化

建国祭２日目。

特に大きなイベントはなかったが、街の広場では曲芸師が芸を披露して大いに賑わせ、大人たちは外でお酒を酌み交わし、子供達は楽しそうに屋台で買ったおもちゃを振り回しながら遊んでいる。

るりはこの日、前日の２人に加えガリエルも合流して、４人で祭りを楽しんでいた。

フランもどうやら参加したかったらしいが、急な仕事が出来て参加することができなかったそう。
相当ガリエルに恨み節を残し、仕事へ向かったそうだ。

「そん時のフランの顔ったら。今思い出しても笑えてくるぜ。ざまぁみろ」


ガリエルは満足そうな笑顔で話している。
どんな酷い顔だったのか、ちょっと気になるるりだった。

ガリエルは相変わらず大食いで、屋台の食べ物をほぼ全部買って食べている。

「ルリにもやるよ。旨いぞ、これ」

というやり取りが何回も続き、お腹パンパンなるりだったが、またこうやって普通にガリエルと色々話せることが、るりには嬉しかった。



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