フルート吹きの魔法使い
エントランスを抜けホールへと入ると、ホールはムードを出す為なのか少し薄暗い。
沢山の招待客が、ホールに入ってきたフラン達の方を向いた。
きゃあ、と言う女性の声が至るところから聞こえる。
フランは口角を上げ女性達に笑顔を振りまきながら、るりを王達の座る場所へと案内した。
「国王様、ルリをお連れしました」
「うむ、ご苦労。ルリ、楽しみにしていますよ」
国王の言葉にるりは、笑顔で一礼をする。
るりはフェリウムのある場所へと行くと、エレフィに小さな声で「よろしくお願いします」と言った。
エレフィは軽く頷く。