フルート吹きの魔法使い

るりは天井を見ながら、もしもの時を考えている。
こんなに早く、それを考えなければいけない時がくるとは。

自分は何が出来るのか。


みんなを守れる魔法を生み出すことが出来るのか。
その時に、私はちゃんとフルートが吹けるのだろうか。

考えても考えても、不安がなくなることはなかった。



だから、戦争が起きなければいい。
今はただそれだけを願うことにした。


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