フルート吹きの魔法使い
・・・それはいいとして。
「・・・で、なんでこうなるんですかね」
るりは非常に困惑している。
「なんでって、グレイ様とじゃんけんして勝ったから、私がそばにいることにったんだよ」
フランはるりの部屋の椅子に腰掛け、腕組みをしている。
「いや、じゃなくて・・・。寝るときも同じ部屋にいるの?」
「いつアイツが来るかわからないだろ。大丈夫、なにもしないから」
いやいや、そういうことではない。
フランが近くにいて、寝られるわけないじゃん!