フルート吹きの魔法使い
「私、何か悪い事しましたかね?」

「悪い事っていうか・・・。まあ、仕方ないことなんだろうが・・・」

困った顔でるりを見る。

まあ、でもなってしまった事はしょうがない。
と、るりは思う事にした。

「何かあったらこのフルートでこてんぱんにやっちゃいますよ!」

「今の所、食材と花しか出せないのに、どうやって?」

その言葉がぐさりと刺さる。

「そ、そしたら出てきた食材を渡して許してもらうとか・・・」

「短絡的だねえ・・・。そんなのに釣られる人だと思うかい?」



・・・全く思いませんけどね。

「まあ、とりあえず当分来る事もないだろうから、それまでに何か考えておくよ。お前さんはこのままフルートの魔法の検証を続けておくれ」

「は、はい。わかりました。すいません、なんか」

そう言うとるりは家の中へと入っていった。


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