フルート吹きの魔法使い
「なあルリ、今日は暇か?」
それはるりが魔法長になって2年半が経った頃。
部屋で寛いでいたフランがそう徐に聞いてきた。
この3か月程フランは他国へ遠征しており、なかなかるりと会う事が出来なかった。
ようやくその遠征を終え、久々の休みである。
るりは自分の机で楽器の手入れをしていた。
フランの言葉に動いていた手が止まり、るりはフルートからフランへ目線を移す。
「これの手入れが終わったら時間は取れるけど、何かあったの?」
「2年半前のパーティーで約束していた、あの丘に行こうかなと思ってね。色々あって行けてなかっただろう?」
すっかり忘れてた。
そう言えば行こうって言われてたっけ。
何気ない約束だったけど、フランは覚えてたんだ。
「いいよ。私も気分転換になるし、行こうか」
「じゃあ準備してくるよ。あとどのくらいで終われる?」
「10分もしないかな。終わり次第城の入口に行くね」
それはるりが魔法長になって2年半が経った頃。
部屋で寛いでいたフランがそう徐に聞いてきた。
この3か月程フランは他国へ遠征しており、なかなかるりと会う事が出来なかった。
ようやくその遠征を終え、久々の休みである。
るりは自分の机で楽器の手入れをしていた。
フランの言葉に動いていた手が止まり、るりはフルートからフランへ目線を移す。
「これの手入れが終わったら時間は取れるけど、何かあったの?」
「2年半前のパーティーで約束していた、あの丘に行こうかなと思ってね。色々あって行けてなかっただろう?」
すっかり忘れてた。
そう言えば行こうって言われてたっけ。
何気ない約束だったけど、フランは覚えてたんだ。
「いいよ。私も気分転換になるし、行こうか」
「じゃあ準備してくるよ。あとどのくらいで終われる?」
「10分もしないかな。終わり次第城の入口に行くね」