フルート吹きの魔法使い
・・・なんじゃそりゃ・・。
るりは聞いて呆れる。
まあそりゃあ物凄いイケメンさんですけど、随分と自信過剰じゃないの?
「で、自分を拒否する女がどんな奴なのかって?ご覧の通り外見はたいしたことない女よ。知った所で何にもないわよ」
「それは私で判断する事だ。お前にとやかく言われる筋合いはない。いいからだまって私の質問に答えろ」
・・・性格わる~
顔がいいからってこの態度。
どうにかなんないのかね。
「その高圧的な態度を改めてくれたら答えるわ。なぜそこまで偉そうに言われなきゃならないのよ」
「なんだと?」
フランはむっとした顔でるりを睨む。
るりはとっさにフルートを構え、ソナタ2番を吹き始めた。