フルート吹きの魔法使い
さらにもう一人の方も
「・・・・ああ、やっぱり面倒臭いことになったか・・・」

フランが帰った後、モールに今までの話を伝える。
全てを聞き終わったあと、モールは全身から力が抜けるように椅子に座り込み、そして大きなため息をついた。


「どうしよう・・・。どうなっちゃうんでしょう、私」

「うーん・・・。なんとかあちらに諦めて貰うしかないかだけどねぇ・・・。如何せんこうと決めると、自分の納得が行くまで諦めない人だからね・・・困った」

モールは腕を組んで厳しい顔をしている。

あんなイケメンにそう言ってもらえるのは嬉しいけれどもさ。

でも、いきなりすぎるし。
全然好きじゃないし。
< 54 / 270 >

この作品をシェア

pagetop