フルート吹きの魔法使い
「おい、フラン。わしの言葉を忘れたのか?ルリになにかしたら容赦しない、と。このまま二人の身体を切り刻んでやろうか?」

「ぐ・・・それ・・は覚え・・・がはっ」

モールは本気でやりかねないくらい怒っている。
るりはそれを背中から感じ、慌てて止める。

「モールさん、もうやめて!!死んじゃうから!本当に死んじゃうから!」



るりの言葉に、モールは静かに重ねていた手を下に降ろした。
二人は勢い良く空中から地面へ叩き落される。




「がはっ・・・」

「ぐはっ・・・」



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