フルート吹きの魔法使い
「少し時間はかかったが、私の思い通りの結果になったな・・・。」
もちろんルリはこの国にとって必要な魔法使いになることは確かだ。
ただそれよりも、自分の近くにルリを置いておきたかった。
モールの家にいれば、ルリに易々と会いに行く事もできない。
会いに行けないのなら会いに行けるようにすればいい。
これがフランの"ある考え"。
「3日後か・・・。ようやく会えるな・・・」
フランは満足そうな顔で、窓の外を見つめた。