ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
しばらくして少し騒ぎが収まっていた頃。
ーーガラガラッ!!
勢いよく開けられたドアにみんなが注目する。
「えっ!?」
静まり返った教室で、私はついつい声をあげてしまった。
だって、そこに立っていた人は。
髪の色が……。
き、ん、い、ろっ!!
金色だったんだもんっ!
だるそうに教室に入ってきた金髪くんは、まっすぐ私の前を通り、窓際の1番後ろ。
つまり、私のとなりの席に、ドカッと座った。