ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

ああっ、苺花といおちゃんのお昼ご飯っ!

乱暴に奪われたことできっと零れてしまったものもあるだろう。

悲しい気持ちになりながら奪われたご飯を見つめていると、またグイッと顎を持ち上げられた。


「お前は、安達を呼び出すための餌。
居てもらわないと困るの」


頬を痛いくらいに摘まれてそう言われる。

きっとタコのような顔をしたまま、苺花は首を傾げた。


「えしゃ…?」


頬を摘まれているからか、舌っ足らずな言葉に、男の子3人は少し顔を赤らめた。


「…こいつ、ほんっと頭おかしくね?」


頬から手を離し、馬鹿にしたような声で言う男の子。


「えーでも俺結構タイプかも、顔超かわいいし馬鹿な子の方が、良くね?」

「暇だし、安達呼ぶ前に遊んじゃうのありじゃね?」


両隣からニヤニヤした2人が距離を詰めてきて、苺花はさすがに身を固くする。

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