ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

そして、周囲の視線に気付いたのか、うざそうに回りを一喝。


「…てめえら、なんか文句でもあんのか?」


ドスの聞いた低い声、ってこういう声のことを言うんだなきっと。


その声を聞いて、みんなは慌てて目をそらす。


だけど、そんな中でも、苺花は、金髪くんから目が離せなかった。


「…んだよてめえ。喧嘩売ってんのか?」


そう言われるまで、じーっと彼を見続けていたみたい。


「ちょっと、苺花っ!」


控えめな、いおちゃんの言葉も聞こえてたはずなんだけど。


どうしても、どうしてもっ!

これって、目を奪われるってゆーのかな。


「おい、聞いてんのかよ…」


ギシッ…


机をきしませてゆっくり立ち上がる金髪くんに、目をそらしていたクラスメートたちも恐る恐るこちらに目を向ける。
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