ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
いおちゃんと並ぶには子供っぽいように感じる、真っ白のレースの浴衣。
もちろん、自分では気に入って買ったんだけど、やっぱり綺麗すぎるいおちゃんに、不安になる。
「超似合ってるよ、ほら、皆苺花のこと見てる」
「違うよいおちゃんだよそういうのやめてよお、、」
周りからの視線には気付かないふりをしながら、苺花だけにいたずらな笑みを向けるいおちゃん。
その姿に、みんな惚れてるのに。
「いおちゃんを独り占めしちゃって、なんか申し訳ないね?」
「何言ってんの、ほら、行こっ」
楽しそうないおちゃんに手を掴まれて、お祭り会場へと足を進めた。