ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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「わああ、賑わってるね!!!」

「そうだね、とりあえず1周しようか?」


ずらりと並ぶ屋台に、たくさんの人。

夏にしか見えないこの景色が苺花はすごく大好きだった。


「あっ、いおちゃん、わたがし!」

「たこ焼きも美味しそう〜!!」

「トルネードポテトだって!凄い!」

「待って待って、いちご飴も!!」


とりあえず1周だって言ったのに、気付いたら両手は食べ物で塞がっていて、

少し早いけど、花火のよく見える少し高台の公園へと足を向けた。


「これだけ買えば、もう戻らなくていいね」

「だね、お腹いっぱい食べれそう!!」


高台の公園は、昔いおちゃんとこのお祭りに来た時に見つけた、穴場スポット。

数人のカップルしか居なくて、今年もまだ多くの人には知られていない様子で空いていた。


持ってきたシートを引いて、食べ物を広げる。

そして、ゆっくり食べながら、花火を待って、花火大会を楽しむ。

これが、苺花といおちゃんのお祭りお決まりコースだったりする。

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