ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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朦朧とした安達くんに抱きしめられて、好きだと言われてから数十分。

そのまま倒れ込むようにして、少し休ませてと言った彼に膝を貸したまま、苺花は石化していました。


「だせえとこ見せて悪かった」


いつもの飄々とした顔で起き上がった安達くん。


「え、あ、ううん、そんな。」


いつも通りじゃないのは苺花の方で、挙動不審な態度で、視線を泳がせる。

だけど、目に入るのは、身体中ぼろぼろの安達くん。

これまでも顔や身体に傷があることはあったけど、比にもならないくらい沢山で大きな傷ばかり。


「…どうしてこんな…。」


苺花がそう呟くと、安達くんは、口を開く。

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