ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「苺花は?」


ほんの少し触れるだけの、優しい優しいキスに、苺花は両手で顔を覆いました。


「……っ!ず、ず、ずるい〜〜っ」


目に涙を浮かべながら、耳まで真っ赤に染めてもう限界だと言うような天然姫。

その様子を満足気に眺めるオオカミさんは、苺花の手を取ります。


「苺花…、

俺と、付き合ってくれる?」


「………うん、苺花もだいすき…です…」


恥ずかしさに耐えられず、小声になっていく苺花が愛しくて仕方ないというふうに、安達くんはもう一度苺花を強く抱き締める。

夏の温かい夜に、天然姫と狼さんは結ばれました。

< 138 / 215 >

この作品をシェア

pagetop