ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

#8 姫、ひとりぼっちになる

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涼しくなり始めた今日このごろ。

学校は、体育祭シーズン!


体育祭の準備が進められていく中で、
苺花もいおちゃんも、変わりなく毎日を過ごしています。

ひとつだけ変わったのは、


ーガラッ

しーん……


安達くんがたまーに教室に来るようになったこと。


「安達くん、おはよっ」

「…はよ」


理由は勿論、苺花が呼んだからで。


教室での安達くんは、いつもに増して冷たいのですが、慣れっこの苺花は、満足気。


「あっ、次の授業当たるんだった!いおちゃん教えて〜〜っ!!」


なんでもないようにいおちゃんの方へと駆け寄っていく苺花。

その様子を見ていたクラスメートは不服そうな表情を浮かべた。


「安達、最近教室来る回数多くね?」

「苺花ちゃんがせっかく挨拶してるのに、あんな反応、苺花ちゃん可哀想…」


そんな声が囁かれているのに、気付いているのかいないのか、熱心にノートを写す苺花。

そんな苺花を、いおちゃんは心配そうに見つめていました。

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