ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「…苺花!?大丈夫!?」


いち早く駆け寄ってきたいおちゃんに苺花は微笑み返す。


「全然へーきだよ!」


元気に言った苺花に安堵の息を漏らしたいおちゃん。


「ほんと、心配させないでよね。」

「う、ごめんなさい。」


いおちゃんの軽い拳骨は、苺花を思ってくれてる証。

温かい優しさを感じて嬉しく思いながらもしっかり謝罪。


そうして、ふたりでニコリと笑いあったら、クラスのみんなに囲まれた。


「苺花ちゃん、大丈夫なの!?」

「ほんとに、なにもされてないよねっ!?」

「悪い!俺、なんもできなくて…」


心配してくれてるんだなーって思ったら、またまた温かい気分になった。


「もう、皆大袈裟だよー!
本当に大丈夫!ありがとー!!」
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