ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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ガムを噛み、ぼーっと人の流れを見つめる。

学生同士の、いじめの風景。

ナンパ、逆ナン。


いくつかの、治安の悪い風景にも何も口を出すことなく眺める。


気付けば、日は落ちて、あたりは完全に夜の街となった。


「…安達透??」


ふいに呼ばれた自分の名前に顔を上げる。


「てめぇ、最近喧嘩してないらしいな」

「流石の安達透でも鈍ってんじゃねーの?」


威勢のいい口振りとは対照的に、少し様子を伺うように、寄ってきたのは、どこかで見たことがある顔。


誰だっけ。


そんな風に顔をまじまじと見つめていると、勢いよく、顔面に向かって拳が飛んできた。


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