ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
…確かに、最近顔が小さくなったかなって喜んでたけど、痩せたのかな…、
あんまり食欲わかない日は残しちゃってたし。
思い出してみると、思い当たる節も多くて自分で苦笑する。
「苺花、あのね、」
そんな苺花を見ていたいおちゃんが、突然、箸を置いて、話し始めた。
不穏そうな雰囲気に、苺花も箸を置き、いおちゃんを見つめる。
「ごめんなさい」
突然頭を下げたいおちゃんに、苺花は戸惑った。
「え?!や、やめてよなにー!?」
驚きから席を立って少し離れる苺花に、いおちゃんは真面目な表情を崩さなかった。
「苺花と安達を別れさせたのは私なの。」
俯いたままのいおちゃんから聞こえた言葉に、苺花は耳を疑う。
「苺花が皆から避けられてたとき、私は苺花を救いたかった。
だから、安達に苺花とのことは隠すようにってお願いしに行った。
だけど、安達は、別れることを選択しちゃって。」
いおちゃんからことの詳細を聞いて苺花は妙に納得する。
あぁ、だから安達くんはあんなに急に苺花を拒絶したんだ。
それに、いおちゃんと気まずかったのも、
苺花だけが原因じゃなくて、いおちゃんも気にしていたからだったんだ。
腑に落ちたように頷いていると、返事のない苺花を心配していおちゃんがこちらを見つめた。