ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「えっ、ど、どうしよう…」
「よりによってなんで神原なんだよ」
「神原くん大丈夫…?」
テントの中は、想像以上に騒がしかった。
人に溢れたテントの中のことは一切見ることが出来なくて、それどころか背の低い苺花は人に溺れるようになっていた。
「何があったのー!?」
背の高いいおちゃんの声が中へと届き、中心から声が返ってくる。
「あ、伊織ちゃん、、、」
「苺花ちゃんもいるのー!?」
その声にほかのクラスの人達も振り返って、
「早柿さんと苺花ちゃんだってちょっと道開けて」
「どいてどいて!ほら!!」
まるで姫が通るように、道が開かれた。
苺花といおちゃんは、その状況にちょっと引きながらテントの中へと足を進める。