ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

#11 狼、天然姫の村へ

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クラス対抗リレーの賞品で貰った重たいジュースをテントの中心に置いて、体育祭委員の女の子は満足そうに笑った。


「みんな、お疲れ様!!後でこのジュース分けるから、片付けしたら教室集合ねっ!」

「うおおおー!!」


盛り上がるクラスメートに、苺花といおちゃんも笑みを零す。

安達くんは、テントの隅に座って、我関せぬ様子でいた。


「安達くん、お疲れ様っ!」


片付けをしようと散らばったときに、苺花はテントを片付ける安達くんに近寄る。


「…おう」


形容し難い表情で、返事をした安達くんに、苺花も微妙な笑顔を向けた。

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