ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「…なぁ、お前さ…

俺に、襲われたいの?」


突然、苺花の耳元でささやく安達くん。

低い声に、ぞくっと体が震える。


「…おそ、われ……?」


戸惑いながら、苺花は片言で言葉を紡ぐ。


「この間は突然髪触ってくるし、今は俺から離れようとしねえ。

俺の存在知っててそんな態度とるやつはなかなかいねえけど?」


安達くんは、にやっと黒く笑って、

次の瞬間、苺花の耳を一舐め。


「…きっ、きゃああああ!?」


ぞくぞくっと、さっきの比じゃない大きな感覚が身体を襲った。

初めての感覚に、慌てて耳をおさえ安達くんから遠ざかる。


安達くんは、そんな苺花の反応を面白そうに眺めてひとこと。


「耳、弱いんだ。」


そう言って、勝ち誇ったような笑みを見せた。
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