ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

遠くから様子を伺うように安達くんを見つめる。

安達くんは、だるそうに伸びをして横目で苺花を見た。


「…で?なんでここにきたんだよ?」


めんどくさそうに地面に腰を下ろし、そのまま倒れ込む。


屋上で寝るの、気持ち良さそうだなぁ。


…あ、苺花、なんか用事があったんだっけ?

なんだっけ。


そんな風に頭をぐるぐるさせていると、


「用事ねーなら帰れよ。邪魔。」


安達くんは、寝転んだまま冷たくそう吐き捨てました。


……じゃ、邪魔って言われた。


苺花、ちょっとだけ悔しくて、安達くんに言い返します。


「ちょっとまって!用事あったはずなの!」


思い出せ思い出せっ!


「…あっ!!」


そっか、授業に出てって言いに来たんだ!
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