ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「だあーーーっ!もう分かったよっ!触ればいんだろ!勝手にしろよ!!」
勢いよく立ったかと思えば、今度は苺花のとなりに勢いよく座る。
「えっ!やったあっ!!ありがとっ!」
「るせーな、もう勝手にしろよ」
若干投げやりな言葉だったけど、苺花はくるっと機嫌を直して安達くんに向き合いました。
遠慮なく触らせていただきますっ!
躊躇なく手を伸ばした苺花に、安達くんは軽く目を閉じる。
こめかみ辺りの髪を指先でふわっと持ち上げると、想像以上に柔らかな髪はさらさらっと苺花の手から流れ落ちた。
「うわーーっ!さらさら!太陽当たって綺麗だね!!」
目をキラキラさせながらはしゃぐ苺花。
そんな苺花にされるがままの安達くんが、ぼそりと呟いていたことを苺花は知らない。
「……こいつ、涙目の上目使いとか。
素でやってんの…?」
なんだか、史上最強と言われている自分が信じられなくなる安達くんでした。