ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
少し自慢げに言った俺を、桜井苺花はさらっと流した。
「あははっ!面白いね!!…で本当は?」
こいつ…信じてねえな。
こいつは、天然姫だし、もしかしたら信じるかもなんて、思ったのに。
「本当だわ。テストは受けてんの。
出席日数は多目に見てもらった。」
もらわせた。
の方が正しいかも知れねえけど。
「ええ!?授業出てないのに頭いいの!?すっごーーーーいっ!!」
思いのほか、簡単に納得したそいつは、
寝転がっている俺の隣に並んで寝転んだ。
そしてころころと転がってきて俺に衝突。
驚いて顔を向けると、満面の笑みを浮かべて笑っていた。
そんな姿に、俺の狼スイッチは押されてしまう。