ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
だけど、そんな迫力にやられる苺花ではないのです。
「お願い!一緒に行きたいの!!」
「はぁ!?」
飛び跳ねながらお願いする苺花。
「ねぇーーお願いっ!!」
「ねえってば!!」
「安達くん!!」
言えば言うほど安達くんの顔が険しくなっていくけどそんなの気にしない!
「ねぇーーーー!!!」
「あーー!もううるせぇ!!
教師がいいって言わねーよ!」
苺花を黙らすように荒々しい言葉を投げ捨てる。
投げ捨てられた言葉を、苺花はしっかり拾って、首を傾げた。
先生が許さない?そんなわけないよね。
だって、安達くんは2年生だし、
修学旅行は2年生の行事だし。
「え、どうして?」
「どうしてもなにも。お前忘れてんの?俺超問題児だけど。」
堂々と言い切る安達くんに、苺花は呆然として、でもすぐに正気を取り戻して言った。
「自分で問題児って言う子に、本当の問題児はいませーん!!」
楽しそうに言う苺花を見て、安達くんも少しだけ口元を緩ませる。
「わあったよ。許可が出れば行ってやる。」
まぁ、どうせ無理だけどな。
と自嘲気味に言い放つ安達くんだけど。
苺花から言わせればね!
これもう行くこと決定だから!!
「ふふっ!許可出るから!京都楽しもうねっ!!」