ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
正直、苺花的には、安達くんが参加してくれたことが嬉しくて、クラスの空気なんて後々どうにでもなるかと思っていた。
だけど、安達くんもどこか不機嫌そうにしてるし、空気は変わらないままで…。
「安達くんは、みんなが思ってるような怖い人じゃないのに、優しい人なのに、どうしてみんな、分かってくれないのかなあ」
悲しいなあ。
そうつぶやくと、いおちゃんは、困ったように笑った。
困った顔もきれいだね、なんて、思うべきタイミングじゃないと思うけど、
でもやっぱりいおちゃんは綺麗だ。
「苺花が早く気付いちゃっただけだからね、みんなもいつか気付くと思って、見守れるといいかもね」
優しく諭すような口調のいおちゃんに、お母さんから感じるような温かさに似たようなものを感じて、苺花は、いおちゃんに抱きつきました。
「いおちゃんのそういうとこ、大好きだよ!!」
「んー?何よ、苺花は今日も可愛いね」
優しいいおちゃんに心癒されて、その後の集合場所へと向かった。